土建国保と社会保険の違い
社会保険は健康保険と厚生年金のセットで国が行っているものです。土建国保は個人が加入する組合の健康保険です。医者にかかるときはどちらも3割負担で変わりありません。土建国保のときは年金は国民年金になります。
社会保険は給与の金額に率をかけて保険料を算出します。よって、給与が多くなると保険料が上がり、少ないと保険料も少なくなります。個人と会社で折半で保険料を負担するのですが、それぞれ15%になります。給与30万円なら個人と会社でそれぞれ45,000円負担し、国に9万円毎月支払います。上限がありますが、給与とともに上がるので保険料は高いです。
土建国保のときは、年齢や性別、家族構成などで変わるのですが、収入に応じて上がるものではないので、収入の多い人には安く、収入の低い人には高くなります。土建国保は個人で加入するものなので会社負担分とかはありません。保険料の全額を個人が負担します。
市町村国保も考え方は同じですが、世帯収入によって変わりますので、社会保険と土建の中間のような考え方になります。市町村国保は上限がありますので収入の高い人には安いのですが、病気の時の所得補償などがほとんどなく、所得補償の面では社会保険のほうが優れています。この点では土建国保もおなじで所得補償はありますが、社会保険ほど充実していないようです。
土建国保に加入している人は、特例として厚生年金に加入することができます。収入が多い人で土建に加入している人は、土建国保と厚生年金のセットで加入することができます。
土建国保は保険料以外に組合費が毎月かかります。また班長や会計などの仕事があるところもあるようです。
マイナンバーがはじまりますと社会保険加入が厳しくなると思います。社会保険の保険料時効は2年です。今後さかのぼって徴収ということがあるかもしれません。会社の状況をみて社会保険には早めの加入が必要になると思います。