Q28.宝くじが当選したら税金がかかりますか?(埼玉県児玉郡上里町在住M様のご質問)
宝くじが当選することは多くの人が夢見ることだと思います。しかし、宝くじが当選しても税金が高額にかかるのであれば、夢も興ざめしてしまいます。例えば、サマージャンボ宝くじで一等の5億円が当選したら、いくらくらいの税金が引かれるのでしょうか?
答えは、1円も税金がかかりません。宝くじの当選金には所得税はもちろん、住民税も非課税の取り扱いになっています(当せん金付証票法第13条)。宝くじは税金面でかなり優遇されているのです。
ところが、宝くじの当選金を家族や友人に分けてあげる、ということになると話が違ってきます。当選金を他人に分けることは、贈与ということになりますので、受け取った人に贈与税が課せられる可能性があります。贈与税は非常に高い税率で、他人に贈与した場合1200万円の贈与でも40%もの税率になります。贈与税には110万円の基礎控除がありますが、これを超えた額の贈与には贈与税が課せられるので注意が必要です。
また、法人で購入されている場合には、当選金が会社の収入になり、法人税等が課税されます。消費税は非課税の取り扱いとなります。
税務的には、宝くじは個人で買って、当選したら人には教えずに自分でこっそり使うのが一番良いのかもしれません。
それでは、競馬で大当たりしたときには、どれくらいの税金がかかるのでしょうか?これにつきましては、近年面白い裁判例もでていますので、次回にご説明いたします。
今回の写真は、台風21号の影響で事務所の前の道路が冠水したときのものです。写真を撮影したのが10月24日の火曜日だったのですが、前日の23日はもっとひどかったらしいです。23日は久喜事務所も臨時休業となりました。 (2017年10月25日)
(国税庁HP)