コーヒーブレイク:剱岳登山の思い出(1)
本ブログで修士論文の紹介が続いているので、今回からちょっと一休みです。
前回のブログで少しふれましたが、8年前の夏に北アルプスの剱岳(標高:2,999m)を登山したことがあります。当時の大学院の先生と税理士仲間など6名のメンバーで登りました。剱岳は、一般登山道としては日本で一番険しい山として知られています。いろいろなハプニングがあり、ヒヤヒヤしつつも楽しい登山でした。
剱岳へは、長野県扇沢から富山県室堂までトロリーバスやロープウェイなどを乗り継ぎ、室堂から剣御前小屋を経由して2泊3日で登りました。室堂までは、黒部ダムなどの観光をしました。ちょうど黒部ダムは放水していて、迫力がありました。夏の室堂は高山植物の宝庫で、チングルマやチシマリンドウなどの花がたくさん咲いていました。みくりが池など室堂を散策するだけでも十分楽しめると思います。初日は室堂から、剱岳のふもとにある剣山荘という山小屋まで向かいました。室堂で涌水を飲んだり散策して体を高地に慣らしてから、剣御前小屋に向かいました。室堂から一旦川沿いまで下り坂をくだり、そこから3時間くらいの急坂になります。その途中で、なんと、イモトアヤコさんとロケハン一行に出会いました。ちょうど、「世界の果てまでイッテQ!」のロケで、剱岳の登山からの帰りのようでした。「こんにちわ」とあいさつはしましたが、今から思えば握手くらいしておけばよかったと思います。
剣御前小屋までの登りもけっこうきつかったです。剣御前小屋から剣山荘までは、がれ場の下りになります。天候にも恵まれて、剱岳がくっきりと見えました。剱岳はまじかに見るととても雄大な感じです。途中で雪渓(氷河)をトラバースします。すべり落ちるとたいへんなことになるので、慎重に渡りました。剣山荘に着いたときはホッとしました。
実は、剣山荘に着くまでの山道で、私の登山靴の両方の底が剥けてペラペラになっていました。5年ぶりくらいの登山だったこともあり、平地を歩いて確認はしたのですが、登山靴はダメになっていました。剣山荘についてから、リーダーの大学院の先生に登山靴をみてもらい、山小屋のスタッフに接着剤とガムテープを借りて応急処置をしました。こんな状態では、難関の剱岳にアタックすることはとても無理です。残念だけど明日は山小屋で休んでいようと、この時は思いました。
この先はまた次回に。
(2020年8月12日)
(黒部ダム)
(みくりが池)
(剣御前小屋への登山道の入り口)