定款をなくしてしまったときはどうすればよいですか
会社設立のときに作った定款を原資定款といいますが、原始定款をなくしてしまったという話をよく伺います。原始定款が見当たらなくなったときはどうすればよいでしょうか。
<社長>
最初に作った定款をなくしてしまいました。再発行とかできるのでしょうか。
<会計事務所>
一番簡単なのは、最初に会社を作ったときに依頼した司法書士か行政書士に連絡してそのときの原本を送付してもらうことだと思います。控えは持っていると思いますし、普通データで保存してあるので10年前でも破棄していないと思います。
<社長>
もう10年前もまえのことなので誰に頼んだか覚えていないです。
<会計事務所>
10年前の会社の元帳があれば、創立費とか支払報酬とか支払手数料とかの科目に支払った司法書士や行政書士の名前が記載してあると思います。そこから住所とかわかると思います。領収書つづりがあれば電話番号までわかると思います。
<社長>
10年前のものなので、7年保存すればよいということでしたし捨ててしまいました。他に方法はありませんか。
<会計事務所>
会社設立の時の税理士のデータにはあるかもしいれませんが、頼みずらいと思います。再発行は定款を提出して認証した公証人役場でできます。コピー代とかなので発行手数料は安いです。でも電子申請をしていると電子申請の同一情報が必要になります。それはメールなどで問い合わせすると会社の人でしたら教えてくれるようです。
<社長>
電子申請だと思うが、同一情報とかよくありませしむずかしそうです。司法書士とか行政書士なら代行できるのでしょうか。
<会計事務所>
電子申請をしている行政書士とか司法書士なら代行できます。でも手数料係ると思います。それ以外には変更点もありますので、現在事項で登記簿に合わせて定款を作り直してしまうという方法もあります。
<社長>
本店移転も何回かしているので最初の定款と違うところはいくつかあると思います。それを現在に書き直して作り直すということですか。あまりお金がかからないならそれでも良いと思いますが。
<会計事務所>
定款を現在の登記情報にあわせて作り直すということになると、内容が難しくなければ当事務所では2〜3万円というところです。あまりない話ですので他の事務所の料金はわからないです。登記事項に変更がなければそれほど高くないと思います。
定款を作り直すと認証とかがありません。株主総会で決議して元本とします。許認可などで提出するときは、元本に相違ありません。日付。会社名と代表者名を書いて出したりしますが、受け取る側によってそういった元本証明が必要ないときの方が多いです。