修士論文の紹介:「不法行為と損害賠償を巡る課税上の諸問題」(94)
今回は修士論文の第2章第2節第4項第の6回目を見ていきます。しばらくは、不法行為の行為者を巡る課税上の問題点を論じていきます。今回は、違法支出金を巡る判例を検討しています。
「①については、本件のごとき支出は法人本来の事業とは到底認められない脱税という行為に直接向けられた支出であり、判示のとおり、収益との対応性を要する原価に当たらないことはもとより、事業との関連性・事業遂行上の必要性にも欠けるから費用にも該当せずさらに外的要因に基づいて発生するものではないから損失にも該当しないことは明らかである1。
ただし、この支出も「架空の領収書の対価とも見られる点を考慮すれば、費用性が認められ、また、事業との関連性がないとは直ちに言い切れない」として損金算入が認容される余地があることを指摘する見解もある2。」
1 中尾巧・民事研修397号51頁参照
2 徳江義典「最近のほ脱犯をめぐる問題点」(判例タイムズ685号)30頁
先週と先々週の土曜日に、家族3人で茨城県坂東市にある茨城県自然博物館に行ってきました。ここには、大きな恐竜の化石や模型などが展示してありました。その他にも、大きなサメの模型や地球の歴史や自然が分かる資料など展示されていました。その中でも、ティラノサウルスとトリケラトプスが戦っている動く恐竜のロボットがあり、恐竜好きの息子は大はしゃぎしていました。30分以上は同じ場所で見ていたのではないかと思います。この模型は、とても精巧に作られていて、大人が見ても迫力がありました。大きな恐竜の化石の模型にも、息子はとても興奮しているようでした。
この博物館に入場するのには予約が必要なのですが、息子が「また動く恐竜が見たい」というので2週続けて予約して訪れることになりました。入館料もお手頃なので、家族連れにはお勧めの場所です。
(2022年6月27日)