社会保険というと一般的には「健康保険」と「厚生年金」のことになります。会社はもうひとつ「労働保険」に加入することになります。労働保険は「雇用保険」と「労災保険」です。
雇用保険はご存知のとおり、退職後失業手当などをもらうためのものです。そのほかにも雇用保険から助成金などの事業をおこなっています。週20時間以上働く方は加入することになります。役員は従業員ではありませんので加入しません。しかし役員でも使用人兼務役員の方は加入できます。また役員ではないですが社長様の同居のご家族が従業員として働いているときは手続きにより加入できます。
労災保険は勤務時間中にケガをしたときなどに病院で無料でかかれます(おかしな言い回しをしていますが簡単にするため)。労災保険に社長様が入れるかという問題があります。社長様も現場で働くときです。要件に合う場合加入することができます。労災に加入しないと従業員がケガをした場合全額会社負担になる可能性が高いです。労災以外の民間の保険でカバーする方法があるかもしれませんが、従業員がいる場合、労災保険は加入する必要があると思います。
雇用・労災の手続きは「商工会」でもおこなっています。商工会は安いです。商工会はこれらの手続きをすると報奨金がでるため商売でしている社会保険労務士とは比べものにならないほど安いです。建設業の方のように手続きが複雑になる方にはおすすめです。