社長様1人の会社でしたら問題はないのですが、営業担当を複数必要とする会社などは、現金回収があるときどうするか、どう管理するかという問題があるようです。単純に現金が管理されないと従業員がまちがいを犯す可能性がでてきます。その場合、従業員だけがわるいのでなく、管理されなかったばかりにまちがいを引き起こした社長様に責任があるという考えもあります。それは経営者として管理すればよい関係が長く続いたものを、そうしなかったということになります。
現金管理に似ていますが、請求書でも、例えば社長様が忙しくて10万円の請求なのに、営業担当者が相手の方とあわせて12万円請求にして、2万円を抜いてしまうということも考えられます。公務員などで経理担当者の不正が見つかることもあります。やはり管理されていないところにまちがいが生じやすいので、現金や取引の請求金額などはできるだけ管理しないといけないと思います。社長業は大変です。儲けないと合わないです。
なお税務調査の観点からも手元現金重要項目になっています。帳簿上の現金と手元の現金が合わない場合税務署は現売り上げ計上漏れを疑ってくるからです。1人社長の場合何か買うとき自分のポケットから出してしまい会社のお金なのか自分の給料なのかよくわからない状態になることがほとんどと思います。
こういったことは普通に起こるのですが、帳簿上の現金が実際手元にある現金と合わなくなると、役員借入金という個人勘定科目が変動するのですが、この役員借入金が大きく動くとお客さんから預かった売り上げを計上しないで会社の金として使っているのではないかということになります。よって手許現金と役員借入金との説明ができないと面倒なことになります。といっても通常はあまり怒らないのできちんと会社と分けて経理すれば大丈夫です。