「ある会計事務所の税務調査事件簿(9)」
※この物語は実話を基にしたフィクションです。
「ピンポーン」とチャイムを鳴らすと、B社長が笑顔で出迎えてくれた。どことなく笑顔がぎこちない。
「お世話になります。どうぞよろしくお願いいたします。」と挨拶を交わし、会議室へ入る。6人掛けのテーブル席に座ると、B社長の許可を得てノートパソコンんをセッティングする。税務調査に立ち会ううえで、ノートパソコンは大きな武器になるのだ。総勘定元帳8や原始帳簿9など3年分も机に並べた。
B社長と天気の話などで打ち解けた後、T税理士が改まって切り出した。
8 「総勘定元帳」とは、会社の全ての取引(仕訳)について、「交際費」「消耗品費」といった勘定科目ごとに集計して管理する帳簿のことをいいます。税務調査においては、必須の帳簿になります。会計ソフトを使えば、会社の全ての取引(仕訳)は、自動的に総勘定元帳に集計してもらえます。
9 原始帳簿」とは、会社の取引を仕訳に起こすために必要な領収書や請求書、契約書などのことをいいます。スケジュール帳や出面表(どの仕事現場に誰が関わっているかを記録した表)なども「原始帳簿」として、税務調査では重視されます。「原始帳簿」も税務調査では必須の資料になります。
(2025年12月15日)