「ある会計事務所の税務調査事件簿(12)」
※この物語は実話を基にしたフィクションです。
1時間が長く感じられる。
「今のところ、際どいところは在庫の管理だけか」
「こちらには不利な点はないはずだ・・・」とT税理士は自分に言い聞かせる。
そして、税務調査が始まって1時間が経過した。
T税理士は、Z調査官に向かって話しかけた。
「そろそろ1時間が経過します。B社長もお仕事で忙しいと話しておられるので、B社長には退席いただいてよろしいでしょうか。携帯電話でいつでも連絡を取れるようにしておきますので。」
Z調査官は、「分かりました。そのようにしていただいて大丈夫です。」と認めてくれた。
B社長は退席した。
「なんとか聞き取りではボロはでなかったようだ。」とT税理士は一安心し、Sさんに目配りをした。
(2026年1月19日)