「ある会計事務所の税務調査事件簿(16)」
※この物語は実話を基にしたフィクションです。
Z調査官が疲れた様子で質問してきた。
「領収書で15万円の宿泊費が計上されていますが、個人的な旅行ではないでしょうか。」
すぐにB社長に確認する。
B社長によると、得意先の開拓のための出張とのことだ。
Z調査官は、
「個人的な旅行の可能性もありますので、保留とさせてください。」
と返答した。
Z調査官は続けて、
「現在のところ3期分の期中の売上・仕入は問題ないようです。在庫の30万円と旅費の15万円は検討事項とさせてください。」
と話して、2日目の調査も終わった。
Z調査官が帰った後、T税理士はSさんとB社長に話しかけた。
「売上と仕入が指摘されなかったので、今回の税務調査は上出来だと思います。在庫と旅費については、反論することもできますので。」
T税理士、Sさん、B社長は、どことなく安堵した様子だった。
「今回の税務調査はまずまずか・・・。」とT税理士とSさんも帰宅の途に着くのだった・・・。
(2026年2月16日)