Q30.iDeCo(イデコ)はお得ですか?(埼玉県久喜市在住I様のご質問)
最近、iDeCo(イデコ)という言葉を新聞やテレビなどでよく目にするようになりました。iDeCo(イデコ)に関心を持っておられる方も多いかと思います。iDeCo(イデコ)とは、個人型確定拠出年金のことで、個人年金の一つです。
iDeCo(イデコ)は、最低月額5,000円の掛金をかけて、60歳以上になると給付金を年金や一時金で受け取ることができます。iDeCo(イデコ)は、掛金を運用することによって、将来給付金を多くして受けるものです。運用の対象は、預貯金と投資信託となっています。預貯金を対象としたiDeCo(イデコ)には元本保証されるものもありますが、投資信託を対象としたiDeCo(イデコ)は原則自己責任で、将来元本割れを起こす可能性があるものもあります。
iDeCo(イデコ)には、節税上のメリットがあります。iDeCo(イデコ)の毎月の掛け金は、所得税の計算で所得控除(小規模企業共済等掛金控除)として全額控除を受けることができます。個人年金保険料控除がどんなに掛けても、最高で4万円(旧生命保険は5万円)までしか控除できないことを考えると、控除額はかなり大きいものといえます。
また、掛金を運用したときの運用益には通常約20%の税金(所得税・住民税)が課せられますが、iDeCo(イデコ)の運用益は非課税の取り扱いとなっています。さらに、将来給付金を受け取る際にも、年金で受け取る場合には公的年金等控除が受けられ、一時金として受け取る場合には退職所得控除を受けることができます。
このように、税金面でかなりのメリットがあるため、iDeCo(イデコ)は使い方によってはお得な商品であるといえます。しかし、注意しなければならない点もあります。一つは、60歳までは原則払い戻しができないため、短期的に資金が必要な場合には使い勝手が悪いことです。もう一つは、元本割れを起こす可能性がある商品もあるため、将来掛けた金額が戻ってこないケースも考えられます。
したがって、iDeCo(イデコ)を節税商品として用いるのであれば、元本保証された預貯金を対象とした商品を購入されるのも一案かもしれません。iDeCo(イデコ)は、銀行・証券会社・保険会社で加入することができます。最近私も、銀行でiDeCo(イデコ)を勧められました(加入はまだ検討中ですが・・・)。預金しながら所得税の所得控除を受けられるのは魅力的ですね。
今日の写真は、2017年11月3日に挙行された結婚式のものです。天気も快晴で、最高の挙式になりました。ご参加された方々からも良い結婚式だったと言ってもらい、ほっとしています。私も42才にして所帯持ちとなりました。 (2017年11月8日)
(国税庁HP)
https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1135.htm
https://www.nta.go.jp/taxanswer/gensen/2725.htm
(厚生労働省HP)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/nenkin/kyoshutsu/gaiyou.html