Q26.ふるさと納税はお得ですか?(埼玉県鶴ヶ島市在住M様他多数のご質問)
ふるさと納税は、地方自治体に寄付した見返りに、様々なご当地の商品を受け取れるものです。節税としても利用できるため、今では広く認知されています。しかしながら、どれくらいの節税額になるのかについては、あまり知られていないと思います。
ふるさと納税は、所得税の「所得控除」と住民税の「税額控除」の両面で節税となります。例えば、3万円のふるさと納税をしたと仮定します。その場合には、所得税では寄付金控除として、(30,000円―2,000円)×5%=1,400円の節税になります(所得税の税率が5%の場合で、税率が高くなるほど節税額が大きくなります)。住民税では寄附金税額控除として、(30,000円―2,000円)×90%=25,200円の節税になります。このように、所得税の節税額は少ないものですが、住民税の節税額は大きくなります。ただし、住民税の節税額には上限が設けられており、一定の住民税額を超える控除は受けられません。
このように条件によっては、支払った寄付金が所得税と住民税でほぼ全額控除されるうえご当地の商品も受け取れるため、ふるさと納税はたいへんお得な制度といえます。しかし、ふるさと納税を多くすればそれだけ節税となるというわけではなく、節税となる上限があります。ふるさと納税の上限額を教えてくれるホームページもありますので、検索されるのもよろしいかと思います。一般的には、収入が高い方や独身の方など納める税金が多い人ほど、ふるさと納税は有効になります。
一つ大事な要件があり、ふるさと納税の寄付金控除を受けるためには、所得税の確定申告が必要です。所得税の確定申告は、国税庁のホームページで簡単にすることができます。また、ワンストップ特例制度というものもあり、確定申告を行わなくても寄付金控除を受けられる仕組みもあります。ワンストップ特例制度につきましては、次回ご説明いたします。
今回の写真は、埼玉県久喜市の久喜本部事務所の近所にある畑でなっている枝豆です。ビールは好んで飲まないのですが、枝豆は大好きです。飲み会に行っても、ビールを飲まないで枝豆をばくばく食べてしまうので、ひんしゅくを買うことがあります。 (2017年10月10日)
(総務省HP)