「ある会計事務所の税務調査事件簿(6)」
※この物語は実話を基にしたフィクションです。
A株式会社は、東京都内でパソコンの卸をしている会社だ。売上も毎年安定して3億円規模計上している。この3年間で業績も急上昇している。会社設立してから20年間、税務調査には入られたことがない。A株式会社のB社長は、業界でもやり手で知られており、ワンマンな社長として知られていた。
Sさんは電話で、B社長に税務調査が入ったことを告げた。
すると、B社長は、狼狽した様子で「税務調査が入ったんですか?!」と叫んだ。
Sさんは、「そうなんです。税務調査の連絡が入ると避けることはできません。社長さんのご都合のよろしい日はありますか。」と尋ねると、
B社長は答えた。
「仕事が立て込んでいて忙しいが、何とか都合をつけるよ・・・。」。
Sさんは続けて、「売上と売掛金で未提出の資料があるようでしたら、事前に修正申告しようと考えています。事前の修正申告でしたら、加算税がかかりませんので。」
B社長は「資料は全てT会計事務所に提出しているので、未提出の資料はないよ・・・。」と、どもりながら答えた。
Sさんは、「それでしたら大丈夫です。一緒に税務調査を乗り切りましょう!」と社長を励ました。
(2025年11月25日)