会計・税務の界隈で仕事をしているせいか、物事を合理的に考えることが多いような気がします。会計には、アカウンタビリティー(Accountability)という考えがあり、決算書などを作成すると説明をする義務が生じます。説明責任を果たした時に、「アカウンタビリティーの解除」という言い方をしたりします。
決算書を説明するということは、税務調査でも求められます。なぜこのような会計処理をしたのか、どうしてこのような数字になるのかを、調査官が納得できるように説明する必要があります。その際に根拠となるのが、法人税法、所得税法、消費税法といった税法や、施行令・施行規則、通達、判例といったものになります。「この会計処理をした根拠は、○○の法令(通達)によるものです」と説明できれば、相手は反論ができなくなります。
しかし、税法では白黒をハッキリできるとは限りません。グレーな部分ももちろんあります。グレーな部分を説明するためには、合理的に考えることが必要になる場合があります。数学の理論立てと似ている部分もありますが、数学と違うところは、多少筋が通らないとしても、相手を納得できればよいということにあります。数学とは異なり、正解はないのです。
日常の生活でも、合理的に考えることが大事なこともあります。でも、あまり理屈っぽくなってしまうと、人間関係がギクシャクするような気もします。この世は矛盾だらけですので、あまり理屈っぽくなってしまうと疲れてしまいます。肝心なところで合理的であれば良いのかなと思います。
(2026年9月14日)